「ありがとう」
「ん?」
「許してくれて」
「あぁ」
「もうあんな事無い様にする」
「期待してる」
「ああ〜〜!!信じてないでしょ!?」
マナは頬を膨らませてセイの前に立つ。
「前科がある」
「ふえ〜〜〜ん!セイが苛める〜〜〜!!」
「嘘泣きするな」
「バレタ?」
マナは悪気0%の笑みをしている。
「これは前科の罰だ」
「え?罰ってんん!!・・・ん・・・・」
セイはマナの言葉を唇で塞いだ。
マナの頬には嬉し泣きか、一筋の涙の線が出来ていた。
「「・・・・・・・」」
覗き見していたシンジとアキは、二人の光景を見ていて顔が赤く染まっていた。
「と、とにかく仲直りしたね」
「う、うん」
シンジとアキはお互いの顔を見れず、必死に誤魔化そうとしているが、声が裏返っている。
この二人の恋はまだまだの様だ・・・・
既に朝日が昇って来て、新たな一日が始まった。
第二の人生は霊能力者!?
第十七話「潜入!!【ジャッジメント】の脅威」
シュウジ
マナとセイが仲直りしてから2日が立った。
マナは元気になり、セイは相変わらずそうに見えるが、マナに言わせれば180度変わったらしい。
そして今日、前々から計画していたネルフ侵入について話していた。
「さて、とりあえず明日ネルフに突入する」
【ジャッジメント】で一応、一番偉いシンジが話し始めた。
「部隊は2部隊派遣、僕の部隊とアキの部隊で行く事にする。
セイとマナは別行動してもらおうと思う」
「ホント!?やった〜〜!!
セイと二人っきり♪」
「はいはい、わかったから話を続けさせて。
突入する部隊は光学迷彩で行く。
自分の得意武器を持って行って良いよ。
技術班が作った『ゼネラル』も今回試運転したいから何名かは乗ってね」
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『ゼネラル』
セイの世界での技術力を駆使して作った人型起動兵器。
全長5mで肩には追尾ミサイル、手にはライフルや槍、剣など様々な武器装備が可能。
胸部にコックピットがあり、背中などにはブースターがついている。
空も飛べ、かなりの汎用性がある。
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セイの世界ではこの兵器が主流だったらしい。
(ちなみにセイはこの起動兵器を素手で壊せます)
「俺たちはどうするんだ?」
「セイとマナは別行動でターミナルドグマの侵入、およびデータの確保。
もちろん敵に見つからないようにね」
シンジはサラッととんでもない発言をする。
幾つもの防壁が巡らしているであろうネルフ本部、そのもっとも強固な所に侵入し、データを取ってこいと言う。
しかし、超特A級のハッカー能力が必要な、この作戦を二人に任せたのはちゃんとした理由がある。
セイはナノマシンで直接、電脳を支配する事も可能なのだ。
セイの治療を受けたマナもセイと同じことが出来る。
シンジは二人の能力を知っているからこそ頼んだのだ。
「今回の作戦は今までのとはわけが違う。
いくら対人用がお粗末といっても電脳戦は超一流達ばかり。
まあ殆ど僕達は電脳処理してないけどね」
元少年兵の半数で構成されているこの組織は、殆どの者が電脳処理をしていない。
している者は大人が殆どだ。
「俺も行っても良いか?」
【ジャッジメント】戦闘教育班であるカズヒコがシンジに志願する。
「俺の方に来い。
じゃ無いと部隊が混乱するからな」
今まで黙っていたセイがカズヒコを誘った。
実はこの二人、意外に仲が良いのだ、二人で戦闘訓練もするほどに。
カズヒコがセイに体術関係などを教えてもらったのがきっかけらしい。
「俺がいるとお荷物にならないか?」
「マイも連れて行くからその心配はない」
「な!?「「「マイちゃんも連れて行くのか?」」」」
セイの言葉にマナ以外全員が反対する。
「大丈夫♪マイちゃんだって強いんだぞ」
「俺の作った武器も持たせるから問題ない」
セイとマナの二人は自信たっぷりに言いのけた。
こうなったら何を言っても無駄だという事を知っている皆は話を続ける。
「二人が言うなら大丈夫でしょ、とにかく明日決行だから今日はゆっくり休んでね」
シンジは微笑みながら、全員に言い聞かせた。
次の日、作戦が決行された。
シンジ達は第三東京市が一望できる森の中にいた。
「ネルフ本部にあるコンピューター、MAGIに先ずハッキングを仕掛ける。
僕の部隊は資材搬入口から、アキの部隊はエヴァの射出口から侵入。
目的は発令所の占拠、およびネルフの上層部を人質に取ること」
シンジは最終確認のため、全員に言った。
ちなみになぜ森の中にいるというと、これ以上街に近づくとMAGIに察知されるからである。
「俺がハッキングを仕掛けて入り口を開ける。
保安部の目もなるべく盗んでおく」
セイがパソコンを弄りながら言った。
電脳化が進んでいるこの世界で、キーボードを打つというのはあまり無い。
電脳化してない人が使うぐらいである。
ハッキリ言ってキーボードでネルフをハッキングするのは不可能に近い。
しかしセイにはナノマシンがある。
ナノマシンを自在に操り、電脳世界を掌握するという反則的な技が使えるのだ。
「ねぇ、目を盗むって?」
マナは聞いた事の無い単語を聞き、セイに質問する。
「インターセプターの事だ。
特定の人物を見えなくさせる、光学迷彩なんかより完璧に消える事が出来る。
しかし、存在自体は消えてるわけでは無いから、気をつける越した事は無い」
「『ゼネラル』はどうするの?」
「試運転だからあんまり無茶はさせられない、というのが技術班の出した答えだ」
「じゃあ、そろそろ行こうか?」
シンジは時計を見ながら、まるで散歩に行くような感じに言った。
「「「「「「了解」」」」」
ネルフは第参使徒が現れ、ネルフはサードチルドレンの再捜索が開始され、驚くべき結果を見ていた。
「な!?こんな事が・・・・」
リツコはシンジのデータを見て愕然としていた。
「なに?どったの?」
ミサトは滅多に見れない、リツコの驚いた顔を見て、内心驚きながらも話しかけた。
「コレを見て」
「どれどれ・・・・な!?なんでサードチルドレンがこんな所に載ってんのよ!?」
ミサトはリツコの見ていたデータを見て、驚いた。
国連のプロテクトSSクラスにそれは載っていた。
望遠カメラで取ったのだろう、写真は荒いが写っていたのはピースサインをしているシンジがいた。
そのデータには【ジャッジメント】の頂点の一人、【堕天使】と書いてあったのだ。
「間違いじゃないの?これは」
「いいえ、その可能性は低いわ。
国連のプロテクトSSクラスにあったんですもの」
「じゃあ・・・」
「間違いなく本人でしょうね。
それにしても【堕天使】とは・・・」
「ねえ、その【堕天使】って何?」
「あなた何も知らないの!?まったくもう、いいわ教えてあげる。
【ジャッジメント】の頂点の一人。
組織が明るみに出たのは三ヶ月前、それから100以上の組織はここに潰されたと言われてるわ。
わかってる事はあまり無いわ。
わかってる事は生体兵器を研究している組織を潰している。
そして戦闘能力はもの凄いというだけよ」
「もの凄いって・・・」
ミサトは少しばかりの好奇心で聞いてみた。
それは、後で恐怖を増す原因になることも知らずに・・・・・・
「少なくとも戦時、国連と同じレベルって所かしら。
だから国連も半ば黙認しているのね」
戦時、国連と同じレベル、それは国を滅ぼせるほどの力を持つという事だ。
そして、その組織の頂点に【堕天使】と呼ばれるシンジがいるのだ。
聞くまでも無いほど、ミサトは分かった。
「もしかしたら、ここにも来るかもしれないわね」
「何言ってんのよ!?そんなのあるわけ無いじゃない!!」
「エヴァは生体兵器よ?可能性は十分にあるわ」
リツコは心の中で笑っていた。
シナリオ通りなら、シンジはネルフで踊らされているはずだ。
しかし実際は、もしかしたらここに攻めてくるかもしれない存在。
ゲンドウの綿密な計画がことごとく壊されていく。
だから笑った。
できる事なら壊して欲しいと・・・・・
そしてリツコの願いは叶った。
「MAGIにハッキングが仕掛けられました!!!」
マヤの言葉から・・・・